瓦や土を撤去すると、ほとんどの場合、
バラ板で出来た
野地板が現れます。
バラ板とは土葺きの屋根の下地を構成する野地板の一種で、杉板で出来ています。
このバラ板には、長期に渡って瓦と土の重さを支え続けたことで表面に凸凹が出来てしまいます。
バラ板の表面に凸凹がある状態で、新しい野地板や防水紙、新しい屋根材などを設置してしまうと隙間が出来たりして不安定になり、平らな屋根を作ることが出来ません。
そこで、平らな屋根づくりのために欠かせない作業が『不陸調整』です。
不陸とは平らでない、凸凹という意味です。
凸凹なものを平らにするために高さを調整するので『不陸調整』。
高さを上げるということで『かさ上げ』とも言います。