野地板の歪みを調整した後増し張り開始

瓦や葺き土の重さや劣化で歪みを帯びた野地板はそのまま工事を進めるわけにはいきません。

前回ご説明した不陸調整で平に調整し増し張り（野地板のメンテナンスができるのです）

今回は増し張りを行いますが、野地板のメンテナンスにはもう一つ方法があります。張り替えです。

野地板を撤去し、新しく野地板を張り替えするのです。
この方法は古い野地板が使えないとき（腐食しているなど）にとる方法です。
今回の野地板に問題はなかったのでそのまま使用し重ねていく増し張りを行います。

屋根面の形状に合わせてカットし設置

野地板には構造用合板を使用していきます。

薄い板（コンパネ）を奇数枚重ね合わせてできた構造用合板は、耐風性や耐震性を求められる場所ように通られた合板です。

屋根のように一年中風や雨にさらされた場所に強く、現代では野地板は構造用合板が主流となっています。

一昔前に使用されていたバラ板は通気性の問題で隙間を開けて設置されていましたが、上から設置する防水紙も進化もあり屋根面に仕切るめるように設置します。

屋根の上で電気ノコギリを使用し職人がカットします。

野地板の増し張り（重ね張り）は重量に問題はないの？

屋根は軽量である方が耐震性がアップし良いと言われています。

野地板を重ねることで重量は当たり前ですが重くなります。（増し張り）

しかし、野地板を屋根全体に設置した場合のプラス重量よりも、屋根の巨土がアップすることの方が勝るのです！！

野地板の重ね張りのプラス重量は、極端に屋根の重量を重くするということはないので構造上問題はありません。