2026.04.11
経年劣化でパリパリに…割れたカーポートのストレート板は早めの交換が吉 奈良県生駒市にお住まいの皆様、街の屋根やさん奈良店です。今回は生駒市の2階建て住宅にお住まいの、カラーベスト屋根のお客様より点検のご依頼をいただきました。日々雨風から私たちを守ってくれている屋根ですが、実は屋根…
こんにちは!街の屋根屋さん奈良店です。 今回は、生駒市にお住まいのお客様より「雨漏りがしているので一度見てほしい」とのご相談をいただき、現地調査に伺った際の様子を詳しくお伝えします。
屋根の不具合は、普段なかなか地上からは確認しづらい場所です。特に、今回のような伝統的な和瓦(わがわら)の屋根は、一見すると頑丈そうに見えても、実は内部で深刻なダメージが進行しているケースが少なくありません。
雨漏りの原因を特定し、どのようなメンテナンスが必要なのか。プロの視点で徹底解説していきますので、同じような症状でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
現場に到着してまず目に飛び込んできたのは、美しく輝く「黒い和形釉薬瓦(わがたゆうやくがわら)」の屋根でした。 釉薬瓦とは、瓦の表面にガラス質の釉薬を焼き付けた瓦のことで、耐久性が非常に高く、塗装の必要がないのが特徴です。
しかし、瓦そのものが丈夫であっても、屋根全体がメンテナンスフリーというわけではありません。 瓦を固定する土や漆喰(しっくい)、防水シートなどは、瓦よりも先に寿命を迎えてしまいます。
今回、お客様が雨漏りを感じておられたのは、屋根の角の部分である「隅棟(すみむね)」付近でした。
屋根の頂上から四隅に向かって斜めに下りている部分を「隅棟(すみむね)」と呼びます。ここは雨水が集まりやすく、雨漏りが発生しやすい要注意ポイントでもあります。
詳しく見てみると、棟の土台部分を保護している「面戸漆喰(めんどしっくい)」は、真っ白でとても綺麗な状態でした。 面戸漆喰とは、瓦と棟の間の隙間を埋めるために塗り込まれた白い塗り壁のような材料のことです。
お話を伺うと、やはり過去に一度メンテナンスをされており、その際に漆喰を塗り直したとのことでした。一見すると「メンテナンス済みだから大丈夫」と思ってしまいがちですが、調査を進めると意外な事実が判明しました。
綺麗に塗られたはずの面戸漆喰をよく観察すると、表面にパラパラと砂が付着しているのが確認できました。 実はこれ、非常に重要なサインなのです。
棟瓦の内部には、瓦を固定するための「葺土(ふきつち)」が詰まっています。 表面の漆喰が新しくても、さらに内部に雨水が浸入してしまうと、中の土が泥水となって溶け出し、漆喰を伝って外へ流れ出てしまいます。
漆喰の表面に砂がついていたり、茶色い筋のような汚れがあったりする場合は、棟の内部で雨水が悪さをしている証拠です。
次に、原因を特定するために、棟のすぐ下にある「桟瓦(さんがわら)」を数枚剥がして内部を確認しました。 桟瓦とは、屋根の大部分を占めている平面的な瓦のことです。
瓦をめくってみると、そこにはっきりと雨水が流れた跡、いわゆる「雨筋(あますじ)」がくっきりと残っていました。 これは一時的なものではなく、かなりの長期間にわたって雨水が浸入し続けていたことを示しています。
さらに深刻だったのは、瓦を引っ掛けて固定するための「桟木(さんぎ)」という横木の状態です。 長年の雨漏りによって、木材が真っ黒に腐食し、手で触れるとボロボロと崩れるほど脆くなっていました。これでは瓦をしっかりと保持することができず、強風などで瓦がズレたり脱落したりするリスクも高まります。
さらに調査を進めると、屋根の面と面が合わさる溝の部分、「谷板金(たにばんきん)」にも大きな問題が見つかりました。 谷板金は、屋根に降った雨水を集めて樋へと流す「水の道」の役割を果たしています。常に大量の水にさらされるため、最も傷みやすい場所の一つです。
確認したところ、この板金部分に激しい錆(さび)が発生していました。 錆が進行して穴が開いてしまうと、そこから直接屋根裏へと水が浸入します。隅棟からの漏水だけでなく、この谷板金からの漏水も、今回の雨漏りを複雑にしている要因の一つであると判断しました。
では、なぜ新しい漆喰を塗っているのに、内部に水が入ってしまったのでしょうか。 その根本的な原因は、棟を構成している「熨斗瓦(のしがわら)」にありました。
熨斗瓦とは、棟の部分に何段にも積み上げられた平たい瓦のことです。 本来、この熨斗瓦は雨水を外へ逃がすために、わずかに外側へ向かって傾斜(勾配)をつけて積まれます。
しかし、築30年以上が経過すると、内部の葺土が経年劣化で乾燥し、痩せてボリュームが減ってしまいます。すると、土台が沈み込むように変形し、熨斗瓦の勾配が緩くなって(水平に近くなって)しまうのです。 勾配がなくなった熨斗瓦は、雨水を外へ流すことができず、逆に内側へと水を吸い込んでしまいます。これが、今回の雨漏りの大きな引き金となっていました。
今回の調査の結果、部分的な漆喰の塗り直しだけでは、根本的な解決にならないことが明確になりました。 屋根全体の寿命を左右する「葺土の劣化」や「下地木材の腐食」が進んでおり、たとえ一部を修理しても、また別の場所から雨漏りが再発する可能性が非常に高い状態です。
こちらの屋根が葺かれてから30年以上。 これまでの役目を十分に果たしてきた時期と言えます。
そこで私たちは、これからも長く安心してお住まいいただくために、思い切って「屋根葺替(ふきかえ)工事」を行う選択肢をご提案させていただきました。 葺替工事とは、今の瓦を一度すべて撤去し、防水シート(ルーフィング)や桟木を新しくやり直した上で、新しい屋根材を載せる工事です。
もちろん、瓦から瓦への葺き替えも可能ですが、最近では屋根を軽くして耐震性を高めるために、金属屋根(ガルバリウム鋼板など)へ変更される方も増えています。
「まだ大丈夫だろう」と放置してしまうのが、住まいにとって一番の天敵です。 雨漏りは、目に見える形で部屋に滴り落ちてくる頃には、天井裏や柱などの構造部がすでに大きなダメージを受けていることが多いのです。
街の屋根屋さん奈良店では、お客様の現在のお困りごとはもちろん、5年後、10年後の未来を見据えた最適なプランをご提案いたします。 「うちの屋根も30年経っているな」「漆喰は直したけど、なんとなく心配……」という方は、ぜひお気軽に無料点検をご利用ください。
熟練のスタッフが、あなたの大切な住まいを細かくチェックし、わかりやすく丁寧にご説明させていただきます!
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん奈良店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.