2026.04.05
私たちは奈良県内を中心に、屋根の点検から修理、リフォームまで幅広く手掛けている屋根の専門店です。大切なお住まいを雨風から守る「屋根」ですが、普段なかなか自分たちの目で見る機会が少ない場所でもあります。 今回は、香芝市にお住まいのお客様より「築20年になる平屋の屋根が心配なので見て…
こんにちは!「街の屋根屋さん奈良店」です。 先日、王寺町にて「店舗兼住宅」を営まれているお客様より、雨漏りのご相談をいただき現地調査にお伺いしました。
今回の建物は、築30年近くが経過した立派な和風建築。屋根には、日本建築の伝統美を感じさせる「和形いぶし瓦」が並んでいます。
【専門用語のやさしい解説】和形いぶし瓦とは? 日本古来の波打つような形の瓦を、焼き上げる最終工程で「いぶす」ことで、独特の渋い銀色に仕上げた高級瓦です。瓦自体の寿命は非常に長いのが特徴です。
しかし、今回の雨漏りには、店舗兼住宅ならではの「特殊な事情」が深く関わっていました。
店舗を併用されているこちらのお住まいでは、遠くからでも目立つよう、屋根の上に大きな店舗看板が設置されています。実は、この看板の固定方法が雨漏りの一因となっていました。
看板を支える「支柱」や「筋交い(補強の棒)」は、屋根の骨組みにボルトで直接留め付けられています。もちろん、設置時にはボルト部分に「コーキング」や防水テープで雨仕舞がされていました。
【専門用語のやさしい解説】コーキングとは? 隙間を埋めるためのゴム状の材料です。看板の足元など、水が入ってはいけない場所を密閉するために使われます。
調査の結果、雨漏りが発生している箇所は、ちょうど看板の支柱(アングル)の真下付近でした。 そこで、瓦を1枚剥がしてその下の「ルーフィング(防水シート)」を確認しましたが、雨水の流れた跡が確認できました。
支柱部分の防水が「コーキングやテープのみ」に頼っている状態では、築30年の経年劣化によって目に見えない隙間が生じ、そこから雨水が伝い込んでいる可能性が極めて高いということです。
看板以外にも、築30年という月日のサインが屋根のあちこちに見られました。特に深刻だったのが、屋根の頂上部分である「棟」の面戸漆喰です。
【専門用語のやさしい解説】面戸漆喰とは?
瓦の重なりの隙間を埋めている白い詰め物のことです。中の土が流れ出さないように守り、雨水の浸入を防ぐ重要な役割を持っています。
確認すると、漆喰はかなり劣化が進んでおり、一部には「浮き」や「割れ」が発生していました。 ここから雨水が入り込むと、棟を支えている中の土が泥となって流れ出し、最悪の場合は棟自体が崩れてしまう恐れがあります。今回の雨漏りを加速させている要因の一つと言えるでしょう。
さらに重要なポイントが見つかりました。屋根と屋根がV字に合わさる「谷」の部分にある、銅製の「谷板金(たにばんきん)」です。
【専門用語のやさしい解説】谷板金(たにばんきん)とは?
屋根に降った雨水が集まって流れる「水の道」となる金属板です。最も雨水の負担がかかる場所です。
昔の建築では「一生物」と言われた銅板ですが、実は長年の酸性雨や、瓦から落ちる雨水の刺激によって、薄くなって穴が開いてしまうことがあります。今回の調査でも一部に穴あきが確認され、ここから確実に雨水が侵入していることが判明しました。
今回の調査結果をまとめると、雨漏りを完全に止めるためには以下の対策が必要です。
看板支柱部分の再防水処理:古いコーキングを撤去し、より強固な防水処理を施します。
棟面戸漆喰の塗り替え:古い漆喰を削り落とし、新しく塗り直して棟の強度を復活させます。
谷板金の交換:穴の開いた銅板を、最新の耐久性の高い素材(ガルバリウム鋼板など)へ交換します。
店舗を営業されているお客様にとって、雨漏りは営業に支障をきたすだけでなく、内装や什器を傷める大きなリスクです。 「瓦の葺き替えが必要かも……」と心配されていたお客様も、原因が特定されたことで「ピンポイントで直せるなら安心した」と仰ってくださいました。
看板がある屋根や、築30年を過ぎた和瓦の屋根は、私たちが健康診断を受けるように「プロによる精密検査」が必要です。 地上からでは見えない看板の裏側や、小さな漆喰の割れ、谷板金の穴。これらを見逃さないのが、屋根専門店の仕事です。
「お店の看板の周り、最近点検してないな」
「庭に白い塊(漆喰)が落ちていた」
「雨が降ると、どこからかカビ臭い気がする」
どんなに些細なことでも構いません。精華町の皆さま、ぜひ「街の屋根屋さん奈良店」へお気軽にご相談ください。 私たちは無理な営業はいたしません。撮ってきた写真をお見せしながら、今の屋根がどうなっているか、一番安くて安心な方法は何かを、お客様と一緒に考えます。
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