2026.05.26
奈良県生駒市にお住まいの皆様、ご自宅の屋根の様子を最後に確認されたのはいつでしょうか。今回は生駒市にある2階建てスレート屋根の建物にて、大切な屋根の寿命を延ばすための重要な工事を行いました。屋根は毎日、強い紫外線や激しい雨風にさらされ続けているため、私たちが気づかないうちに少しず…

先日、天理市のお客様より「太陽光パネル(ソーラー)を設置した際に、屋根材が割れてしまっているようだ。雨漏りが心配なので一度見てほしい」との点検のご依頼をいただきました。現地に伺い屋根に登って詳しく調査したところ、クボタ(現:ケイミュー)の「スペリアル」というカラーベスト(薄型化粧スレート)が計15枚ほど割れているのを確認しました。前回の点検記事でもお伝えしたこの割れを放置すると、隙間から雨水が侵入し、お家の大切な土台を傷める原因になります。そこで今回は、割れた屋根材を新しいものへ部分交換する補修工事を行いました。





今回補修を行う屋根材は、クボタの「スペリアル」という商品です。実はこのスペリアル、現在はすでに製造が終了している「廃盤品」となっています。通常、廃盤になった屋根材が割れると、全面吹き替えなどの大規模な工事を提案されるケースも少なくありません。
しかし、街の屋根やさん奈良店では、万が一の事態に備えて様々な種類の屋根材の在庫を保管しております。今回は、お客様の屋根と「色」こそ少し異なりますが、同型のスペリアルの在庫がございましたので、そちらを使用して部分交換を行うことになりました。
もし在庫がなかった場合は?
スペリアル特有の縦の溝(スリット)はありませんが、現在主流である「カラーベスト・コロニアル」という屋根材とサイズが全く同じです。そのため、在庫がない場合でもそちらを代替品として使用し、問題なく綺麗に補修することができますのでご安心ください。
カラーベストの屋根は、下の段から順番に釘で固定しながら重ねて葺いて(ふいて)いく構造になっています。そのため、途中の1枚だけが割れたからといって、手で引っ張っても簡単に抜くことはできません。
そこで登場するのが、「ズリッター」と呼ばれる屋根工事の特殊工具です。 ズリッターとは、屋根材の隙間に薄い鉄板のような刃を差し込み、見えない位置でガッチリ固定されている釘を引っ掛けて引き抜く(または切断する)ことができる優れものです。このズリッターを慎重に滑り込ませ、既存の割れたスペリアルを周囲の健全な屋根材を傷つけないように1枚ずつ丁寧に引き抜いていきました。
屋根の最上部にあたる「棟際(むねぎわ)」付近の交換には、さらなる職人の技術が必要になります。
屋根のてっぺんには、雨水の侵入を防ぐために「棟包板金(むねづつみばんきん)」という金属のカバーが被せてあり、その中には板金を固定するための「下地木(ぬきいた)」という木材が設置されています。このエリアにあるスペリアルは、下地木を留め付けるための長い釘が上から貫通して固定されているため、ズリッターだけでは引き抜くことができません。
そのため、今回は一度この棟包板金を丁寧に取り外し、中の下地木も一度取り外すという工程を挟みました。障害物をなくした状態で割れたスペリアルを新品へと交換し、その後再び下地木と板金を元通りに組み立て直しています。手間はかかりますが、このひと手間を惜しまないことで、将来の雨漏りリスクを完全にシャットアウトすることができます。
今回の工事では、割れが見つかった約15枚のスペリアルをすべて新しいものへと交換いたしました。色は既存の屋根と異なりますが、太陽光パネルの周辺や普段は見えにくい位置ということもあり、お家の外観を大きく損なうことなく、何よりも「雨漏りの心配がない頑丈な屋根」を取り戻すことができました。
屋根材の割れは、お家からの黄色信号です。太陽光パネルを載せた後に「もしかして割れているかも?」と不安になった方や、他社で「廃盤だから全体を直すしかない」と言われてお悩みの方は、ぜひ一度、街の屋根やさん奈良店までお気軽にご相談ください。部分補修から最適なプランをご提案いたします。
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