2026.04.11
奈良県宇陀市の皆様、こんにちは!街の屋根屋さん奈良店です。 今回は、宇陀市にある非常に規模の大きな工場にお伺いし、屋根の点検を行った際の様子を詳しくレポートいたします。 工場の屋根として一般的な「折板(せっぱん)屋根」ですが、放置すると取り返しのつかないダメージにつながることもあ…
こんにちは。街の屋根やさん奈良店です。
今回ご相談いただいたのは、大和郡山市で工場を運営されているお客様からです。「工場内で制作した長尺の工業製品を起こしたいのだが、どうしてもクレーンで吊り上げる必要がある。そのため、屋根の波型スレートを一時的に一部だけ外してもらえないか」という、大変珍しい内容のご依頼でした。日々さまざまな屋根修理のご相談をいただいておりますが、製品を吊り上げるためにレッカー車を導入し、それに合わせて屋根を開けるというご要望は私たちにとっても初めての経験です。しかし、お客様の大切な業務を円滑に進めるため、喜んでお引き受けいたしました。
工事当日の朝、現場である大和郡山市の工場へ到着すると、すでに大型レッカー車がスタンバイしていました。これから工場内にある巨大な長尺工業製品をクレーンで吊り上げて起こすという、大掛かりなプロジェクトが始まります。
私たち「街の屋根やさん奈良店」の役割は、そのクレーンのフックを工場内に降ろすための進入口を作ることです。普段の屋根修理とは全く異なる目的の作業に少し緊張感もありましたが、屋根専門業者としての技術と経験を活かし、安全第一で屋根へと上がり作業に取り掛かりました。
今回作業を行う工場の屋根は「波型スレート」と呼ばれる素材でできています。波型スレートとは、セメントと繊維を混ぜ合わせて波状に成形した屋根材のことで、工場や倉庫などで非常によく使用されています。
ここで最大の注意点となるのが、屋根上の歩行です。一般的な住宅の屋根の下には「野地板(のじいた)」と呼ばれる木の板が敷き詰められていますが、工場などの波型スレート屋根にはこの野地板がありません。鉄骨の骨組みに対して、スレートを直接ボルトなどで留めているだけの構造なのです。
そのため、鉄骨が通っていないスレートだけの部分を誤って歩いてしまうと、重みでスレートが割れてしまい、そのまま工場内へと落下してしまう大変な危険が伴います。職人たちは鉄骨の位置を正確に把握し、一歩一歩細心の注意を払いながら作業を進めていきました。
安全を確保した上で、屋根の頂点にあたる「棟(むね)」と呼ばれる部分のスレートを慎重に取り外していきます。続いて、棟に隣接する棟際のスレートを数枚取り外すことで、クレーンを下ろすために十分な開口部を確保しました。
ぽっかりと空いた屋根の隙間から、いよいよレッカー車の巨大なフックが工場内へとゆっくり降ろされていきます。無事にフックが製品へと掛かり、レッカーの力強い引き上げによって、長尺の工業製品を見事に起こすことができました。お客様のホッとした表情を拝見し、私たちも大きな達成感を感じた瞬間です。
吊り上げ作業が無事に終了した後は、外した屋根材を元通りに戻す復旧作業です。雨漏りなどのトラブルが絶対に起きないよう、丁寧に波型スレートを固定し直し、しっかりと確認を行いました。屋根の一部を外し、再び復旧させるまでの一連の作業自体は、およそ2時間程度でスムーズに完了させることができました。
これまで長年にわたり、雨漏り修理や屋根の葺き替えなど、多種多様なご依頼を承ってまいりましたが、「工場内の製品をクレーンで起こすために屋根を開けてほしい」というご相談は本当に初めてのことでした。しかし、今回のような特殊なケースであっても、屋根の構造を熟知している専門店だからこそ、安全かつ確実に対応することが可能です。
街の屋根やさん奈良店では、一般的な屋根修理はもちろんのこと、今回のように「こんなこと頼めるのかな?」と思われるような特殊なご要望にも柔軟にお応えいたします。工場や倉庫の屋根に関するお困りごと、ちょっとしたメンテナンスのご相談など、どんな些細なことでも構いません。どうぞお気軽にお問い合わせください。専門知識を持ったスタッフが、最適な解決策をご提案させていただきます。
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