2026.06.14
こんにちは。街の屋根やさん奈良店です。 香芝市にお住まいのお客様より「1階の部屋の壁紙が剥がれてきて、どうやら雨漏りしているようだ」とのSOSをいただき、現場へ急行いたしました。お話を伺うと、過去に別の業者様で雨漏りの補修工事をおこなったものの、結局雨漏りが収まらずに大変お困りだ…

今回ご依頼をいただいたのは、奈良市で自動車修理工場を営むオーナー様です。最初にお電話をいただいたとき、こんなお悩みを打ち明けてくださいました。
「夏になると工場の中がサウナみたいに暑くて、働くスタッフが心配なんです」
特に困っていたのが、工場の2階にある事務所でした。屋根のすぐ下にある部屋なので、太陽の熱が直接伝わってきます。エアコンを一日中つけっぱなしにしても、室温がなかなか下がらない状態だったそうです。しかも、この工場は中古で買われた建物のため、屋根がどんな状態なのかご自身でも把握できていませんでした。
実際に屋根に上がって調べてみると、金属の屋根材があちこち傷んでいて、太陽の熱をそのまま室内に通してしまう状態でした。そこで私たちは、ただ修理するだけでなく「熱を室内に入れない」ことに重点を置いた、遮熱シート入りのカバー工事をご提案しました。





まず、工事前の屋根の様子をご覧ください。こちらの工場の屋根は「瓦棒葺き」というタイプでした。
瓦棒葺きとは、平らな金属の板を並べて、そのつなぎ目に細い棒(瓦棒)を等間隔に立てて固定していく屋根のことです。傾きのゆるい屋根でも雨に強いので、工場や倉庫でよく使われています。
近くで見てみると、屋根全体にサビが広がっていました。金属の屋根はサビを放っておくと、やがて小さな穴が開いてしまい、そこから雨が漏れる原因になります。今回は古い屋根をはがさず、その上に新しい屋根を重ねる「カバー工法」で進めることにしました。古い屋根を撤去しない分、工事の費用やゴミを抑えられるのが利点です。
カバー工法では、新しい屋根をのせる土台づくりがとても大切です。
まず、古い瓦棒の出っ張りに合わせて、新しい木材(垂木:たるき)を打ち付けていきます。この垂木が、このあと張る板を固定するための骨組みになります。
古い屋根の上にもう一段、新しい骨組みを組むことで、屋根全体が以前よりも丈夫になります。
ここからが今回の工事のいちばんの見どころ、遮熱シート「リフレクティックス」の登場です。
このシートが、なぜ部屋を涼しくしてくれるのか、簡単にご説明します。
ふつうの断熱材は「熱が伝わるスピードをゆっくりにする」役目を持っています。一方でこの遮熱シートは「太陽の熱を鏡のように跳ね返す」のが得意です。
実は、夏の暑さの大半は、太陽から飛んでくる目に見えない熱(輻射熱:ふくしゃねつ)が原因です。リフレクティックスは表面に純度の高いアルミを使っていて、この熱を大きくカットしてくれます。もともとは宇宙服や人工衛星に使われている反射技術で、これを屋根に応用することで、工場の中が熱くなりにくくなるのです。
このシートを、下地の上にすき間なくていねいに張っていきます。
遮熱シートの上に、さらに丈夫な板(構造用合板)を張って、新しい屋根の土台を仕上げます。
これで、古い屋根と新しい屋根の間に遮熱シートをはさんだ「二重野地(にじゅうのじ)」という構造ができあがりました。野地(のじ)とは、屋根材を支える下地の板のことです。この二重構造が、熱をさえぎる層の役割を果たします。
その上から、防水の主役である「ルーフィング」という防水シートを張っていきます。これによって、万が一すき間から雨水が入っても、室内まで届かないようにしっかり守ります。
この工場には、屋根の内側に雨水を流す「内樋」という仕組みがありました。
内樋とは、建物の内側に溝を作って雨水を集めて流す造りのことです。外から樋が見えないのですっきりした見た目になりますが、落ち葉やゴミが詰まりやすく、傷んでしまうと雨漏りが室内に直接出やすいという弱点があります。
今回はこの内樋の部分を、サビに強いガルバリウム鋼板という金属でしっかり覆い直しました。目に見えない場所こそ、長持ちのためには手を抜けない大切なポイントです。
最後に、工場の寸法に合わせて加工してきた屋根材を、一枚ずつ並べて取り付けていきます。今回使ったのは「立平葺き」という金属屋根です。
立平葺きとは、長い金属の板を縦方向にパチンとはめ込んでいく工法です。つなぎ目がとても少ないので雨漏りに強く、今の屋根リフォームでは主流になっています。
色は落ち着いた黒を選びました。専用の道具を使って一枚ずつしっかりかみ合わせ、強風でもめくれないように固定していきます。
すべての工事が完了しました。ぱっと見ると、新築のようなきれいな黒い屋根になっただけのように思えるかもしれません。でも、その中身は以前とまったくの別物です。
新しい屋根と古い屋根の間には、熱を跳ね返す遮熱シートがしっかり閉じ込められています。これによって屋根から伝わる熱が大きく抑えられ、これまで効きの悪かった2階事務所のエアコンも、しっかり効くようになります。
夏でも快適に働ける環境になれば、スタッフの皆さんの作業効率も上がりますし、エアコンの電気代の節約にもつながります。
奈良市でも、年々夏の暑さが厳しくなっています。工場や倉庫の屋根を考えるときには、「雨漏りを防ぐ」ことに加えて、「いかに熱を中に入れないか」という視点がますます大切になっています。
こんなお悩みはありませんか。
毎月の電気代をなんとか減らしたい。
夏の作業場の暑さをやわらげて、働きやすくしたい。
屋根のメンテナンスを長いあいだ放置してしまっている。
ひとつでも当てはまる企業様・オーナー様は、ぜひ一度、街の屋根やさん奈良店までご相談ください。現地での屋根調査からお見積りまで、すべて無料でていねいに対応いたします。
「うちの工場はどれくらい涼しくなるの?」といったご質問だけでも大歓迎です。お電話、またはお問い合わせフォームから、お気軽にご連絡くださいね。
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