2026.04.02
今回は、生駒市にお住まいのお客様より「ご近所で工事をしている業者さんに、屋根のてっぺんがズレていると指摘された」とのご相談をいただき、無料の屋根点検に伺いました。 日本の伝統的な景観をつくる「和形釉薬瓦」。その中でも美しい銀色の輝きを放つシルバーの瓦は、非常に耐久性が高く、塗装の…
今回ご依頼をいただいたのは、橿原市内に佇むお地蔵さまの祠屋根修繕工事です。日ごろよりお付き合いのあるお客さまからのご紹介で、「最近、屋根まわりが少し気になる」という一言がきっかけでした。
人さまのお住まいとはまた違う、仏さまのお住まいへの工事です。職人として手を抜けないのはもちろんのこと、どこか背筋の伸びるような緊張感を覚えながら、作業の準備を進めました。それでは、工事の様子をご覧ください。
点検してすぐに気になったのが、掛け瓦の上あたりから土がこぼれている箇所です。
「面戸(めんど)」とは、棟瓦と平瓦の隙間を埋める部分のことです。本来はここに漆喰(しっくい)が詰められており、雨水や虫の侵入を防ぐ役割を担っています。その漆喰が経年劣化によって崩れ落ち、中の土がむき出しになっていました。このまま放置すると、雨水が屋根内部に浸入して雨漏りにつながる危険があります。早めの詰め直しが必要な状態でした。
屋根の上に上がり、さらに詳しく見ていくと、平瓦と紐丸瓦(ひもまるがわら)のつなぎ目部分の漆喰が、今にも剥がれそうな状態になっていることがわかりました。
「紐丸瓦」とは、棟(屋根のてっぺん)や隅棟などに並ぶ丸みのある瓦のことで、雨水の流れを整える大切な役割を持っています。こういった特殊な形状の瓦は一般住宅ではあまり見かけませんが、お寺や神社、地蔵堂などの和風建築では古くから使われてきた伝統的な瓦です。
また今回使用されているのは「いぶし瓦」と呼ばれるもので、焼成後に燻す(いぶす)工程を経て独特の銀色の光沢を持つ瓦です。耐久性が高く、適切なメンテナンスさえ続ければ数十年にわたって使い続けることができます。今回も瓦そのものにはまだ十分な寿命があり、漆喰の補修だけで屋根を守ることができると判断しました。
棟台場(むねだいば)と呼ばれる棟の土台部分の面戸に、新しい漆喰を丁寧に詰め増ししていきます。「棟台場」とは、棟瓦を積み上げていくための基礎となる部分で、ここの漆喰が傷むと棟全体の安定性に影響が出てきます。
詰め増しが完了すると、真っ白な漆喰がくっきりと際立ち、屋根全体がぐっと引き締まった印象になりました。見た目の美しさだけでなく、防水性・強度ともに回復しています。
まず施工前の状態を確認してください。紐丸瓦のまわりの漆喰が劣化し、所々が白く粉を吹いたり、欠けたりしています。
施工後は、新しい漆喰がしっかりと詰められ、瓦との境目もきれいに整っています。漆喰が安定したことで、瓦自体の固定力もアップし、雨風に対する耐性が高まりました。

無事に全ての漆喰詰め増し工事が完了しました。卍の紋様が刻まれた鬼瓦(おにがわら)もひとまわり風格が増したように見えます。「鬼瓦」とは棟の端に設置される装飾瓦で、魔除けや守護の意味が込められた、和の屋根には欠かせない存在です。
作業をしながら感じたのは、「しっかり仕上げなければ」という職人としての自然な気持ちでした。仏さまに見守られているような感覚の中で、一つひとつの工程に真剣に向き合うことができた現場でした。
漆喰の詰め増し工事は、一見地味に思えるかもしれませんが、瓦屋根を長持ちさせるうえで欠かせないメンテナンスです。「うちの瓦屋根、最近なんとなく気になっている…」という方は、ぜひ一度、街の屋根やさん奈良店にご相談ください。無料で点検にお伺いし、現状と必要な対処をわかりやすくご説明いたします。お気軽にお電話・またはWebフォームよりお問い合わせください。
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん奈良店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.