2026.04.24
奈良市にてセキスイかわらUの屋根点検を実施しました こんにちは。街の屋根屋さん奈良店です。私たちは奈良県全域で屋根のトラブル解決やメンテナンスを行っている、屋根リフォームのプロ集団です。 先日、奈良市内にお住まいのお客様より、屋根の点検依頼をいただきました。築年数が経過し、屋根の…

生駒市にお住まいのお客様より、屋根の表面がボロボロと剥がれてきているので見てほしいとのご相談をいただきました。築年数が経過し、そろそろメンテナンスの時期かと考えていたそうですが、近隣の方からも屋根の状態を指摘され、大きな不安を感じておられたそうです。
現地調査にお伺いしたところ、使用されていた屋根材はニチハの「パミール」でした。この屋根材は業界内でも有名な問題を抱えており、塗装でのメンテナンスが不可能な状態です。しかし、メーカーであるニチハもこの不具合を認めており、同社のシングル材「アルマ」を用いたカバー工法を行う場合、屋根材本体を無償で提供してくれるというサポート体制があります。お客様にこの仕組みを丁寧にご説明したところ、将来的な安心とコスト面の両立ができるということで、今回のカバー工事をご依頼いただくことになりました。





まずは、今回工事を行うことになった既存の屋根材「パミール」について詳しく解説します。
パミールは1996年から2010年頃にかけて広く普及した、アスベストを含まないノンアスベストの屋根材です。しかし、製造上の問題から、経年劣化によって屋根材の層がミルフィーユのように薄く剥がれていく「層状剥離(そうじょうはくり)」という現象が多発しています。
今回の現場でも、特に陽当たりの良い南面の劣化が顕著でした。太陽の紫外線や熱をダイレクトに受ける南面は、表面の乾燥と湿潤の繰り返しが激しいため、パリパリと割れて剥がれ、手で触れるだけで崩れてしまうような状態でした。一方で、北面は直射日光が当たりにくいためか、大きな劣化は見られず、一見するとまだ保っているように見えます。しかし、一部分でもこうした剥離が始まれば、屋根全体の防水機能が低下している証拠であり、家全体を守るためには早急な対策が必要です。
パミールの不具合に対して、メーカーであるニチハは現在、特定の条件下で後継の商品である「アルマ」という屋根材を無償支給する対応を行っています。
アルマとは「アスファルトシングル」と呼ばれる種類の屋根材で、ガラス繊維にアスファルトをコーティングし、表面に天然石の粒を吹き付けたものです。非常に柔らかく割れにくいのが特徴で、パミールのように層が剥がれる心配がありません。今回の工事では、このアルマ本体をメーカーから支給してもらうことで、材料費を大幅に抑えた形でのリフォームが可能となりました。
ここからは実際の工事の流れを詳しく見ていきましょう。
まずは、屋根の頂上部分に取り付けられている「棟包板金」と、それを固定している「下地木」を撤去します。棟包板金とは、屋根の面と面が合わさる一番高い部分を覆っている金属の板のことです。
カバー工法は既存の屋根の上に新しい屋根を重ねる工事ですが、出っ張りがある部分は平らにしなければならないため、これらの部材は最初に取り除きます。
次に、屋根の先端部分(軒先)に「軒先水切」を取り付けます。これは、屋根を伝ってきた雨水が、屋根の裏側や軒天(のきてん:屋根の出っ張りの裏側)に回り込まないようにするための重要な金属部材です。
既存のパミールの上から被せるようにして、しっかりと固定していきます。これにより、雨水をスムーズに雨樋へと流す通り道が作られます。
カバー工法において最も重要な工程の一つが、防水シートである「ルーフィング」の敷設です。今回は、裏面に強力なシールがついている「粘着層付ルーフィング」を使用しました。
通常、新しい屋根を葺く際はタッカー(大きなホッチキスのようなもの)でルーフィングを留めますが、パミールは表面が脆いため、釘やタッカーが効きにくい場合があります。粘着タイプのルーフィングであれば、既存のパミールにピタッと密着し、屋根全体を完全に防水コーティングすることができます。万が一、上の屋根材から雨水が侵入しても、このシートがある限り雨漏りは防げます。
ルーフィングで防水処理を施した後は、いよいよ新しい屋根材「アルマ」を並べていきます。
アルマは下の段から順番に、専用の釘を使って1枚ずつ丁寧に固定していきます。アルマには、釘を打つ位置が決められており、さらに材同士が接着するように「セルフシーラント」という粘着材も付いています。これにより、台風などの強風でも剥がれにくい強固な屋根が出来上がります。
屋根の形状が複雑な場所には「谷部」と呼ばれる、屋根面が合わさってV字になっている部分があります。ここは雨水が集中的に流れる場所なので、最も雨漏りしやすい弱点でもあります。
まず、谷専用の防水板金(谷樋板金)を設置し、その上に合わせてアルマをカットしながら葺いていきます。水がスムーズに流れるよう、計算された角度で正確にカットしていく熟練の技術が求められるポイントです。
屋根全体のアルマが葺き上がったら、最後に仕上げの工程に入ります。屋根の頂上部分に、再び棟を固定するための下地木を取り付けます。
私たちは、腐食に強い樹脂製の下地木や、防腐処理を施した木材を使用し、長期間にわたって棟板金が浮いたり外れたりしないように配慮しています。この木材をしっかりと固定することが、屋根全体の寿命を延ばすことにつながります。
最後に、新しい棟包板金を被せ、側面からステンレス製のビスでしっかりと固定すれば、カバー工事の完成です。
パミール特有のボロボロとした質感から、アルマの石粒が輝く重厚感のある落ち着いた屋根へと生まれ変わりました。アスファルトシングル材は色褪せしにくいため、今後長期間にわたって塗装のメンテナンスが不要になるという大きなメリットもあります。
今回のように、パミールという特殊な屋根材は、ただ塗り替えるだけでは解決しません。むしろ、知らずに塗装してしまうと、数年後に塗装ごと屋根が剥がれ落ちてしまい、費用が無駄になってしまうケースも少なくありません。
もしご自宅の屋根がパミールかもしれない、あるいは表面がミルフィーユのように剥がれているのを見かけたという方は、ぜひ一度「街の屋根やさん奈良店」へご相談ください。私たちは、メーカーとの交渉や保証の適用についても熟知しており、お客様にとって最も負担が少なく、かつ安心できるプランをご提案いたします。
生駒市をはじめ、奈良県全域で屋根の無料点検を実施中です。少しでも気になることがあれば、お気軽にお問い合わせくださいね。丁寧な調査とわかりやすい説明で、皆様の大切な住まいを守るお手伝いをさせていただきます。
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