2026.08.30
奈良市針町のお客様より、納屋の下屋根の瓦がズレたり割れたりしているので状態を見て補修してほしいというお問い合わせをいただきました。大切なお住まいや納屋の屋根は、日常的に下から見上げるだけでは細かな傷みに気づきにくいものです。今回は台風や経年劣化の影響で瓦の並びが乱れ、落下の危険性…
今回点検させていただいた店舗兼住宅の正面には、パラペット壁(建物の屋上や外周に設けられた低い立ち上がり壁のこと)が設置されています。
このパラペット壁の内側には、傾斜から流れてくる雨水を一箇所に集めて樋へと流すための「ロク谷(ろくだに)」という排水溝のようなスペースが作られています。そして、その底面を守っているのが「谷板金(たにばんきん)」と呼ばれる金属の板です。谷板金は日常的に大量の雨水が通る場所であるため、屋根の中でも特に劣化しやすく、定期的なメンテナンスが欠かせない重要部位となっています。
さっそく屋根の上に登り、ロク谷の様子を確認いたしました。すると、谷板金の表面全体にかなり激しい錆びが発生している状態でした。
さらに詳しく調査を進めると、谷板金の上に見慣れないカラーベスト(薄いセメント製の屋根材)の破片が転がっているのを発見しました。お客様にお聞きしたところ、ご自身の建物にはカラーベストは使用されていません。そのため、数年前に発生した強い台風の際、近隣の建物から吹き飛ばされて飛散してきたものと考えられます。
さらにロク谷の中を清掃・点検していくと、谷板金に明確な穴が開いているのを確認いたしました。今回の雨漏りは、激しい錆びによる経年劣化に加え、飛散物が衝突した衝撃などで傷がつき、そこから水が浸入したことが直接の原因と考えられます。
谷板金に穴が開いてしまうと、集まった雨水がそのまま屋根の内部へと流れ込んでしまうため、一気に深刻な雨漏りへと繋がってしまいます。早期に発見し、適切な対策を行うことが非常に重要です。
影響は谷板金だけにとどまりませんでした。屋根全体の点検を行ったところ、部分的に「桟瓦(さんがわ:一般的な波型の和瓦のこと)」が割れている箇所が見つかりました。
また、その周辺にはコンクリートの破片も転がっていました。こちらも台風などの強風によってどこからか飛来し、屋根材に激しく当たって瓦を割ってしまった可能性が極めて高いです。瓦の割れを放置すると、そこからも雨水が染み込み、屋根の下地材を腐食させる原因となります。
点検結果を踏まえ、建物への負担やご予算、今後の耐久性を考慮した最適な補修工事をご提案いたしました。
ひとつ目は、穴の開いた谷板金部分に対する「カバー工事」です。既存の板金を剥がさずに上から新しい高品質な金属板を重ねて覆うことで、費用を抑えつつ施工期間も短縮できます。
ふたつ目は、パラペット周辺の「笠木(かさぎ:壁の一番上にかぶせる仕上げ材)板金」のシーリング補修です。繋ぎ目の隙間を防水コーキング材でしっかり埋め直し、雨水の侵入を防ぎます。
そして最後に、割れてしまった桟瓦の交換作業です。傷んだ瓦だけを新しいものへ差し替える部分修繕を行います。
街の屋根やさん奈良店では、お客様のご要望を丁寧にお伺いし、無駄のない最適な施工プランをご案内いたします。大和高田市周辺で雨漏りや屋根の違和感にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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