2026.08.20
広陵町のお客様から、「屋根の端の瓦が落ちてしまい、その下の屋根まで割れているようで心配」とご相談をいただき、私たちが現地へ伺いました。お住まいを下から見上げた時点でも屋根の端に違和感があり、実際に近くで確認すると、モニエル瓦のケラバ部分に大きな傷みが出ていました。築年数を重ねたモ…
現地に到着してまず目を奪われたのは、純和風建築ならではの圧巻の佇まいです。広大な屋根スペースには日本の伝統的な「和形いぶし瓦」が一面に葺かれており、母屋だけでなく門屋(敷地の出入口に建てられた門と一体の建物)や、敷地を囲む塀の屋根部分にまで丁寧に瓦が積まれていました。
いぶし瓦とは、焼き上げる最終工程で煙にいぶすことで表面に炭素膜を形成させ、独特の渋い銀色に仕上げた伝統的な粘土瓦のことです。
築30年という年月が経過しているにもかかわらず、屋根の広い範囲を占める桟瓦(さんかわら:屋根の平らな面に使用されている波型の標準的な瓦)部分は、今もなお美しい銀色の輝きを保っていました。雨風や紫外線にさらされ続けても変色や劣化が少なく、改めて「和形いぶし瓦」の耐久性の高さと素晴らしさを実感いたしました。
さらに細かく点検を進めると、瓦のズレや落下がいくつか見受けられました。
外壁と屋根が接する壁際部分では、ノシ瓦(棟や壁際に平らに積み重ねて雨仕舞いをする細長い瓦)の上段がズレ落ちている箇所を発見しました。また、敷地の門屋にある棟瓦のノシ瓦にも位置のズレが生じていました。
さらに危険だったのが塀瓦の状態です。塀の屋根に積まれたノシ瓦の一部が完全に落下しており、住まいの美観だけでなく安全性にも関わる状態となっていました。これらのズレや落下は、地震の揺れや長年の風雨による固定力の低下が原因と考えられます。
今回点検したお邸は屋根も非常に大きく、門屋や塀まで含めると点検箇所は多岐にわたりました。しかし、瓦自体は素晴らしい耐久性を保っており、主な課題は「面戸漆喰の塗り直し」と「一部のノシ瓦の積み直し・補修」という軽微なメンテナンスで十分に解決できる内容です。
和形いぶし瓦は、適切な時期に適切な手入れをしてあげることで、これから先も何十年とお住まいを守り続けてくれます。小さな劣化のサインを見逃さず、早めに処置をすることが家全体の寿命を延ばす一番の近道です。
ご自宅の屋根で「そういえば一度も点検したことがない」「遠くから見て黒ずみや変色が気になる」という方は、ぜひお気軽に街の屋根やさん奈良店までご相談ください。知識豊富なスタッフが丁寧にお調べいたします。
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん奈良店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.