2026.09.11
生駒市のお客様から、屋根の古さが気になってきたので一度見てほしいとご相談をいただき、私たちが現地へ伺いました。お住まいの外観はきれいに保たれていましたが、屋根に上がると全体に色あせが広がり、長年の風雨を受けてきたことがよく分かる状態でした。特に棟まわりの納まりも含めて今後の防水性…
今回工事を行う屋根には、新築時に広く使われていた「カラーベスト」と呼ばれる薄いセメント系の屋根材が葺かれていました。
カラーベストは軽量で施工性に優れていますが、年月とともに防水性が低下し、表面の劣化が進んでしまいます。そこで今回は、既存の屋根材を剥がさずに上から新しい屋根をかぶせる「カバー工法」を採用しました。
使用する屋根材は、ガルバリウム鋼板製の「カレッセS遮熱プラス」です。ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛の合金でメッキされた金属板のことで、非常にサビにくく耐久性に優れているのが特徴です。さらに「遮熱プラス」の名の通り、太陽光の熱を効率よく反射する特殊塗膜が施されているため、夏場の室内温度の上昇を抑え、3階のお部屋やご自宅の快適性を大幅に向上させます。
安全に作業を進めるため、まずは屋根の一番高い頂上部分にある金属のカバー「棟板金(むねばんきん)」を取り外していきます。
続いて、その棟板金を固定していた土台の木材(下地木)も撤去します。取り外して内部を確認してみると、やはり築30年という歳月により、木材が水分を含んで腐食が進んでいる部分が見受けられました。こうした見えない部分の傷みをしっかり取り除くことが、長持ちする屋根作りの第一歩です。
棟の撤去が終わったら、屋根の先端部分にあたる軒先に「軒先水切板金(のきさきみずきりばんきん)」を取り付けます。
水切板金とは、雨水が建物内部へ侵入するのを防ぎ、適切に雨といへ流すための金属部材です。この後葺いていく屋根材「カレッセ」をしっかり引っ掛けて固定する役割も担っており、強い風にあおられても軒先が浮き上がらないようにするための非常に重要な工程です。
既存のカラーベスト屋根の上に、新しい防水シート(ルーフィング)である「ルーフラミテクト」を全面に貼り重ねていきます。
防水シートは、万が一屋根材の隙間から雨水が侵入しても建物内部への雨漏りを防ぐ、防水の要となるシールドです。今回使用したルーフラミテクトは裏面がシール状になっており、既存のカラーベストへぴったりと密着します。屋根全体を隙間なく包み込むことで、非常に高い防水性を確保できます。
下地処理と防水シートの施工が完了したら、いよいよメインの屋根材「カレッセS遮熱プラス」を順に葺き上げていきます。
建物の構造上、屋根の下地(野地)が火災に強い「耐火野地」になっているため、素材に合わせた専用のビスを使用して、1枚ずつ確実に留め付けていきます。強風や地震の揺れにも耐えられるよう、固定圧や噛み合わせを厳重にチェックしながら施工を進めます。
屋根面全体にカレッセを葺き終えたら、頂上部分の仕上げに入ります。
最初に撤去した棟部分に、新しい棟下地木をしっかりと固定します。腐食に強い素材や施工を施した上で、新しい棟板金を上から被せて固定します。カレッセの棟板金は、伝統的な瓦屋根のような丸みのある美しいデザインが特徴です。金属屋根でありながら重厚感と温かみのある仕上がりとなり、建物の外観を引き立てます。
すべての工程が完了し、スタイリッシュで高機能な屋根へと生まれ変わりました。
カレッセS遮熱プラスによるカバー工事を行ったことで、見た目が美しくなっただけでなく、防水性・耐候性・遮熱性が格段にアップしました。これで今後20年間は大きなメンテナンスを必要とせず、安心して毎日をお過ごしいただけます。
マンションのオーナー様やご自宅の屋根点検をお考えの方は、ぜひ街の屋根やさん奈良店までお気軽にお問い合わせください。現場調査からお見積もりまで、丁寧に対応させていただきます。
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