2026.06.14
こんにちは。街の屋根やさん奈良店です。 香芝市にお住まいのお客様より「1階の部屋の壁紙が剥がれてきて、どうやら雨漏りしているようだ」とのSOSをいただき、現場へ急行いたしました。お話を伺うと、過去に別の業者様で雨漏りの補修工事をおこなったものの、結局雨漏りが収まらずに大変お困りだ…
今回調査に伺ったのは、宇陀市にある築30年ほどが経過した軽量鉄骨造りのお住まいです。屋根には「カラーベスト」と呼ばれる、セメントを主成分とした薄い板状の屋根材が使用されていました。
カラーベストは日本の住宅で広く普及している屋根材ですが、定期的なメンテナンス(塗装など)を行わないと、紫外線や雨風によって徐々に防水性が失われてしまうという特徴があります。
お住まいの寿命を延ばすためにも、屋根がどのようなサインを出しているのか、細かくチェックしていきました。
屋根の上に上がってみて、まず目に飛び込んできたのは激しい「色褪せ(いろあせ)」でした。
本来であれば新築時に綺麗な色がついていたはずのカラーベストですが、30年の歳月を経て完全に色褪せてしまっており、元が何色だったのかが全く分からない状態です。これは屋根材の表面を保護していた塗膜(塗料の膜)が完全に剥がれ、セメントの素地がむき出しになっている証拠です。
この状態になると、雨が降るたびに屋根材自体が水分を吸収してしまうため、屋根の強度が低下したり、コケやカビが発生しやすくなったりします。
次に、屋根の接合部をカバーしている金属部分(板金)を確認しました。
屋根の斜めの角にあたる部分を「隅棟(すみむね)」と呼びます。通常はここに「棟包板金(むねつつみばんきん)」という長い鉄板を被せるのですが、こちらのお住まいには通称「イカアタマ」と呼ばれる特殊な金具が使用されていました。
イカアタマとは、見た目がイカの頭の形に似ていることからそう呼ばれる、隅棟をスマートにスッキリ見せるための化粧金具です。一昔前の大手ハウスメーカーの家によく採用されていました。
デザイン性には優れていますが、現在の状態を見ると、このイカアタマを含めた金属パーツが完全にサビついてしまっています。サビが進行すると金属に穴が空き、そこから雨水が内部へ侵入する原因になるため、非常に危険な状態です。
さらに細かく見ていくと、カラーベストのあちこちに「割れ」や「ひび」が発生していました。
いくつかの箇所には、過去に「コーキング(ゴム状の補修材)」でひび割れを埋めた跡が多数見られました。お客様が以前、気になった部分をご自身や簡易的な業者で手当てされたようです。
しかし、全体的な劣化が進んでいるため、一箇所を直してもまた別の場所が割れてしまうというイタチごっこになっていました。コーキングの隙間から雨水が入り込んでいる形跡もあり、部分的な補修だけでは限界を迎えていることが分かります。
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