2026.04.30
「おしゃれな4つのドーマ窓が気に入って購入した自宅ですが、前回の塗装から月日が経ち、最近汚れや色あせが気になってきました」と、王寺町にお住まいのお客様より点検のご依頼をいただきました。ドーマ(屋根から突き出した小さな小屋)は外観を華やかにしてくれますが、その分構造が複雑で、接合部…
奈良県宇陀市榛原町にお住まいのお客様より、屋根の点検依頼をいただきました。今回お邪魔したのは、大手ハウスメーカーで建てられた軽量鉄骨造のご自宅です。
ハウスメーカーの建物は、独自の設計基準や専用の部材が使われていることが多く、一般的な工務店の住宅とは異なる知識が必要とされる場面が多々あります。街の屋根やさん奈良店では、こうしたハウスメーカー物件の施工実績も豊富にございますので、細部までじっくりと調査させていただきました。
今回のブログでは、点検で判明したカラーベスト屋根の状態や、増築部分に潜む雨漏りのリスク、そしてハウスメーカー特有の雨樋の構造について、専門的な視点から分かりやすくお伝えします。
まず屋根に登って目に入ったのは、カラーベストという屋根材の状態です。カラーベストとは、セメントを薄く加工して成形された屋根材のことで、スレートやコロニアルとも呼ばれます。軽量で耐震性に優れているため、多くの住宅で採用されています。
こちらのお宅では、過去に一度屋根の塗り替えメンテナンスをされていました。しかし、詳しく見てみると、新しい塗膜(塗装の膜)が一部剥がれてきている箇所が見受けられました。
さらに気になったのが、カラーベストの重なり目に見られる変色です。これは雨染みの跡で、屋根材の隙間に雨水が滞留していることを示唆しています。
本来、屋根塗装を行う際には、縁切り(えんぎり)という作業が非常に重要になります。これは、塗装によって塞がってしまった屋根材の隙間に、タスペーサーなどの部材を入れてわずかな隙間を確保する工程です。この隙間がないと、毛細管現象(もうさいかんげんしょう)といって、わずかな隙間から水が吸い上げられ、逃げ場を失った水が屋根材の裏側に回って雨漏りを引き起こす原因になります。
今回の雨染みは、過去の塗装時にこの隙間が十分に確保されていなかった可能性があり、今後の雨漏りリスクに繋がる重要なサインと言えます。
こちらのお宅では、一階の屋根(下屋根)の一部が増築されていました。増築は住まいを広げる便利な方法ですが、実は古い建物と新しい建物のつなぎ目こそ、最も雨漏りが起きやすい場所でもあります。
今回の点検で特に気になったのが、増築した屋根の壁際の仕舞です。仕舞とは、雨水が建物内部に侵入しないように処理する仕上げ作業のことです。
通常、屋根と外壁が接する部分には、雨押え板金というL字型の金属板を取り付けます。これは壁を伝って落ちてきた雨水が、屋根との隙間から入り込まないようにガードする役割を果たします。
しかし、こちらのお宅ではその板金が見当たらず、屋根材が壁際まで葺きっぱなしの状態になっていました。もちろん、捨て板金は入っているので雨水は軒先まで流れるようになっているのでしょうが、。増築時の施工としては非常にまずい状態で、早急な対策が必要なポイントでした。
次に、雨樋のチェックを行いました。そこで目にしたのは、少し強引な施工跡でした。
屋根の端にあるケラバ(屋根の斜めになっている端の部分)の板金に、二階から降りてくる竪樋)が埋まった状態で仕上がっていたのです。
本来であれば、エルボと呼ばれるL字型の継手部材を使用して、樋の角度を調整して板金を避けるのがセオリーです。なぜそのまま埋め込むような形で施工されたのかは不明ですが、これでは板金と樋の隙間から水が回りやすく、部材を腐食させる原因にもなりかねません。
見た目だけでなく、建物の寿命を守るためにも、こうした細部の収まり(仕上がりの整合性)を正しく修正することが大切です。
まず屋根の最も高い部分である「棟(むね)」を確認したところ、棟包板金を固定している釘が浮き上がっているのが見つかりました。
棟包板金とは、屋根の頂上にある屋根材の継ぎ目を覆う金属板のことです。ここを固定している釘は、夏の暑さによる金属の膨張や冬の収縮、また内部の貫板(ぬきいた:板金を固定するための下地木材)の乾燥などによって、少しずつ押し出されるように浮いてしまうことがあります。
釘が浮いたまま放置すると、隙間から雨水が侵入して中の木材を腐らせたり、強風で板金そのものが剥がされたりする恐れがあります。特に台風の多い時期には、板金が飛散して近隣に被害を与えてしまうリスクもあるため、早めの打ち直しやビス留めへの交換が必要です。
最後にご紹介するのが、このお宅の最大の特徴でもある雨樋の構造です。
多くのハウスメーカーでは、外観のデザインを美しく見せるために、軒先にカバー板金を張り出し、雨樋が外から直接見えないような設計にしています。この場合、雨樋はカバーの内部に隠れるように設置される内吊り)式という特殊な取り付け方になります。
このタイプは見た目が非常にスッキリして高級感が出ますが、いざ交換や修理をするとなると、一般的な樋よりも構造が複雑で手間がかかります。また、専用の金物や部材が必要になるため、経験の少ない業者さんでは対応を断られたり、高額な見積もりが出てきたりすることもあります。
しかし、ご安心ください。街の屋根やさん奈良店では、これまで数多くのハウスメーカー物件の改修を手掛けてきました。こうした特殊な雨樋の交換も、構造を熟知した職人が丁寧に対応させていただきます。
今回の点検結果をお客様にご報告したところ、増築部分の不備や、雨樋の特殊な構造については初めて知ったと驚かれていました。
ハウスメーカーで建てられた家は、そのメーカーにしか頼めないと思われている方も多いですが、実は私たちのような地元の屋根専門店でも、適切な知識と経験があれば、より柔軟に、そしてコストを抑えたご提案が可能です。
カラーベストの塗膜剥がれ、増築部の雨仕舞い、そして特殊な雨樋。これらはすべて、放置すれば大切なお住まいの構造体を傷める原因になります。
宇陀市榛原町をはじめ、奈良県内で屋根の健康状態が気になる方は、ぜひ一度、弊店の無料点検をご活用ください。創業51年の経験を持つプロが、お客様の目線に立って、本当に必要なメンテナンス方法を分かりやすく解説いたします。
お住まいの屋根を長持ちさせ、安心して暮らしていただくために。まずはお気軽にご相談ください。皆様からのお問い合わせを、心よりお待ちしております。
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