橿原市でカラーベスト屋根の劣化部分を解体撤去し、スレートを設置
2022.09.16
橿原市で築25年のカラーベスト屋根は経年劣化でひび割れを起こしていました。ひび割れが原因で剥がれている部分もあります。前回は現場調査で屋根の状態を確認しどのような方法で修繕していくかを検討しました。今回は屋根の修繕工事開始から完成までをご紹介していきます。では工事の様子をご覧下さ…
生駒市で台風により剥がれた大棟の冠瓦と割れた瓦を補修しました
お客様が庭で発見されたのは、この冠瓦であると思われます。
大棟は屋根の頂上にあるため、風雨の影響を受けやすく、経年による葺き土の粘着力の低下や漆喰の崩れ・剥がれ、棟瓦を結んでいる銅線の切断などで棟瓦が崩れたり、冠瓦が落下したりしてしまいます。
これらの不具合が生じてもすぐに雨漏りに直結するわけではありませんが、放置することで確実に屋根内部に雨水が侵入することになります。
今回、棟瓦の列には歪みや崩れなどはありませんでしたので、冠瓦の積み直しを行います。
土葺き工法の瓦屋根の工事では、解体の際にはどうしても土埃が舞ってしまいます。
舞い上がった土埃で近隣の方にご迷惑をおかけしないように、十分に注意しながら丁寧に撤去していきます。
新しい銅線で棟瓦を固定しておきましょう。
風切丸は屋根の端（けらば）に当たった風を分散させて瓦が巻き上がるのを防ぐ役割があります。
風切丸にも色々なデザインがありますが、２列が一般的です。
内側の冠瓦がすっかり剥がれてしまっています。
漆喰の劣化によって開いた隙間には南蛮漆喰を詰め直して、最後に銅線で固定します。
端の２列は丸瓦がほとんど無くなっていました。
こちらもほとんどの丸瓦を新しいものに取り替えました。
隣の差し替えていない風切丸と比べるととても綺麗ですね。
瓦を差し替える際には、他の瓦を破損しないように丁寧に瓦を持ち上げて引抜き、新しい瓦を差し込みます。
このように１枚単位で差し替えが出来るので、補修の費用を安く抑えることが出来ますね。
瓦がズレていると隙間が生まれ、その隙間から雨水が流れ込んで雨漏りに繋がってしまう可能性があります。
瓦の下には葺き土や下葺き材もあるので、たちまち雨漏りする！わけではありませんが、雨漏りに繋がるかもしれないリスクは少しでも排除しておいた方がいいですね。
とりあえず冠瓦を設置するだけでいいとお客様がおっしゃったので、余っていた冠瓦を使用することでサービスとさせていただきます。
『庭で瓦を見つけた時はどうしようかと不安で仕方なかったけど、全部解消してくれて本当にありがとうございました。』とお礼を言っていただき、私たちもとても嬉しいです。
瓦屋根はメンテナンスさえしっかりしておけば、末永く安心して暮らして頂ける屋根材ですので、瓦屋根の寿命を延ばすお手伝いを今後もさせていただければと思います。
屋根の定期点検も街の屋根やさん奈良店にお任せください！
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