平群町で築40年瓦屋根の熨斗瓦一部交換と棟瓦を剥がし再固定
2022.08.10
平群町で築40年の瓦屋根棟瓦は固定力が低下しているため剥がれやすくなっています。棟瓦は歪みを帯びてしまうと隙間を作り雨漏りの原因となってしまうので、メンテナンスのため固定し直していきます。また、熨斗瓦が一部破損しているので交換していきます。前回はケラバ瓦や平瓦の破損部分を修理しま…
平群町で棟の積み替え工事、ハイロールの上から冠瓦（7寸丸）を設置
前回は910㎜の等間隔をあけ設置されている棟金具（強力棟）の上から、芯木を取り付けていきました。
芯木の取り付け後は防水加工作業で、芯木を覆い被せるようにハイロール2を密着させました。
ですが今回使用させていただきました、ハイロールはアルミの薄いシートとなるので、同条件の寄棟屋根の30ｍでも、20㎏程度しかなく、漆喰と葺き土で施工されている棟のおよそ1/20の重さとなるのです。
これだけでだいぶ軽量化できていますが、冠瓦（7寸丸）を固定し、さらに以前の棟より軽量化を行って参りたいと思います。
それではハイロールの上から、冠瓦（7寸丸）を設置させていきます。
以前は数枚熨斗瓦を積み重ね頂点に冠瓦を設置するので沢山の瓦を使用していましたが、今回は冠瓦（7寸丸）のみを取り付けさせていただきました。
古い瓦は全て撤去し、新しい冠瓦（7寸丸）を取り付けたので、平部の瓦に比べるとピカピカしていて、高級感が向上いたしました！！
冠瓦（7寸丸）は芯木に向かって釘を打ち込み固定しているので、以前の葺き土と針金での固定力に比べると、大きく向上いたしました。
熨斗瓦を積み上げて最上部に取り付けられることが多い冠瓦は5寸丸瓦ですが、今回は冠1本伏（熨斗瓦を使用しない）での施工なので、7寸丸瓦を使用させていただきました！！
この瓦は一般的に使用される丸瓦の中で、最も大きな瓦になります。
歪みや割れなどの不具合は一切ありませんでしたが、お客様は屋根の重量について非常に悩まれておられ、棟の軽量化を望み棟積み替え工事を行わせていただくことに。
そんな日本瓦屋根の棟が、、、
以前は熨斗瓦を積み上げ最上部に5寸丸瓦を被せていましたが、今回は7寸丸瓦のみの施工になったため瓦の重量も抑えることができ、さらに葺き土や漆喰を一切使わず施工させていただいたため、屋根の重量も大きく減少いたしました。
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