2026.04.21
生駒市の空き家で屋根の異変を確認!棟板金がなくなっている? 奈良県生駒市の閑静な住宅街にある空き家物件にて、屋根の補修工事を行いました。今回のご依頼は、所有者様が物件の状態を確認された際、屋根の様子がおかしいことに気づかれたのがきっかけです。 現場に到着して下屋根(げやね:1階の…
こんにちは。街の屋根屋さん奈良店です。今回は、奈良県桜井市の高台に建つお客様宅へ、屋根の無料点検にお伺いしました。
こちらのお住まいは、見晴らしの良い高台ということもあり、遠目からでも鮮やかなオレンジ色の屋根が非常に美しく映えていました。使用されているのは「和形釉薬瓦(わがたゆうやくがわら)」という、日本古来の波打った形状の瓦です。
このオレンジ色の瓦は、表面にガラス質の釉薬を塗って焼き上げているため、色あせに強く、耐久性が非常に高いのが特徴です。瓦の種類から推測すると、葺き替えられてから少なくとも30年以上は経過していると思われますが、瓦自体の輝きは今なお健在でした。
まずは屋根の大部分を占める「桟瓦」の状態を確認しました。桟瓦とは、屋根の平らな部分(平部)に使用されている、最も一般的な波型の瓦のことです。
30年以上が経過しているとのことでしたが、全体的に見るとこの桟瓦には大きなズレや浮きは見られませんでした。釉薬瓦の強みが発揮されており、瓦そのものの割れもほとんどありません。しかし、屋根の「頂上」や「角」にあたる、複数の瓦が重なり合う「棟」の部分には、年数相応の劣化がはっきりと現れていました。
屋根の頂上にある「本棟」を確認したところ、瓦の隙間を埋めている「面戸漆喰」の劣化が進んでいました。
漆喰とは、瓦と瓦の隙間を埋めて雨水の浸入を防いだり、中の土を固定したりするための白い詰め物のことです。この漆喰が経年劣化でボロボロになり、一部では完全に剥がれ落ちてしまっていました。
漆喰がなくなると、その中にある「葺土」が露出してしまいます。葺土とは、棟瓦を固定するための土のことです。これが雨にさらされると、土が雨水を吸って柔らかくなり、少しずつ流れ出してしまいます。そうなると棟全体の固定力が弱まり、最終的には崩れたり雨漏りを引き起こしたりする原因になります。
続いて、屋根の四隅に向かって下っている「隅棟」も点検しました。こちらも本棟と同様に、面戸漆喰が乾燥してひび割れ、剥がれかけている状態でした。
特に「棟止まり」と呼ばれる、棟の端っこの部分の漆喰は一部が完全に欠損しています。こうした端の部分は風雨の影響を受けやすいため、劣化の進行が早い傾向にあります。
さらに詳しく見ていくと、構造の複雑な部分で瓦のズレが生じていました。
まず、屋根の段差がある「棟違い」部分の「破風際」の瓦がズレていました。破風とは屋根の端にある板状の部分を指しますが、その付近の瓦は風の影響を受けやすく、固定が緩むと隙間ができやすい場所です。
また、本棟と隅棟がぶつかる「取り合い」と呼ばれる接合部分では、隅棟の「丸棟瓦」がズレて「縁切れ」を起こしていました。丸棟瓦とは、棟の一番上に被せてある半円形の瓦のことです。ここがズレて隙間ができると、そこから雨水が直接内部に浸入するリスクが高まります。
屋根の端で守り神のように設置されている「鬼瓦」にも変化が見られました。台座となる漆喰が痩せてしまったことで、鬼瓦自体が前方にズレて「開いて」しまっています。鬼瓦は重量があるため、ズレが進行すると落下の危険性も無視できません。
今回の点検結果をまとめますと、オレンジ色の釉薬瓦自体は非常に丈夫で、まだ数十年は使い続けることが可能です。しかし、それを支える漆喰や、瓦を固定する棟のバランスが限界に近づいています。
お客様には、以下のメンテナンスをご提案させていただきました。
劣化した漆喰を一度取り除き、新しく詰め直す「漆喰詰め直し工事」
ズレが大きな棟を一度解体し、中の土から作り直して積み直す「棟積み直し工事」
瓦そのものが寿命を迎える前に、こうした「つなぎ」のメンテナンスを行うことで、結果的に屋根の寿命を大幅に延ばし、将来的な大きな出費(葺き替えなど)を抑えることができます。
街の屋根屋さん奈良店では、点検からお見積もりまで無料で承っております。「うちの屋根は大丈夫かな?」と少しでも不安を感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。大切な住まいを末長く守るお手伝いをさせていただきます。
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