2026.06.18
街の屋根やさん奈良店です。 先日の台風により、王寺町にある歯科医院様より「屋根の一部が壊れてしまったようなので、一度見てもらえないか」とのご連絡をいただきました。お話を伺うと、台風の翌日に屋根を見上げたところ、屋根材の破片が落ちているのに気づかれたとのことでした。建物の屋根にはカ…
今回、雨漏りを起こしていたのは「棟違い部(むねちがいぶ)」の壁止まり部分でした。棟違い部とは、屋根の一番高いところ(棟)の高さが途中で段差になっている形のことです。その段差にできた壁に、屋根面が突き当たる部分を「壁止まり」と呼びます。
実はこの壁止まり、屋根の中でも一番雨漏りが起きやすい弱点といわれる場所です。屋根を流れてきた雨水が壁にぶつかり、行き場を探して溜まりやすいためです。ここの納まり(部材の収め方)が少しでも甘いと、雨水が壁の内側へ回り込んでしまいます。
今回のお住まいの屋根材は、セメントを主な材料にした「モニエル瓦のセンチュリオン」という製品です。かつては全国で大変人気があり、多くのお宅で採用された屋根材でした。
現在は日本で製造・販売していた会社が解散したため廃盤になっていますが、海外では今も作られており、入手しようと思えば手に入ります。実は弊社は昔この瓦の代理店をしており、年間の販売数で全国3位になったこともあるほど、この瓦を知り尽くしています。だからこそ、調査も補修も自信を持ってお任せいただけます。
調査の結果、雨漏りの主な原因は「壁捨て板金(かべすていたがね)」の軒先(のきさき・屋根の一番先っぽ)の加工不足でした。
壁捨て板金とは、壁と屋根の境目に入れて、雨水を受けて外へ流すための金属の部材です。本来は、壁の内側に入った雨水を屋根の外側へきちんと吐き出すように先端を加工しなければなりません。ところが、その加工が十分でなかったため、雨水が外へ逃げきれずに溜まっていました。
さらに、「雨押え板金(あまおさえいたがね)」が取り付けられておらず、瓦が葺きっぱなしの状態だったことも原因のひとつです。雨押え板金は、壁と屋根の取り合い部分にかぶせて雨水の浸入を防ぐフタのような役割をします。これが無いと、壁捨て板金に流れ込む雨水の量が増えてしまい、処理しきれなくなってしまうのです。
調査の結果、雨漏りが発生していたのは「棟違い部の屋根面の壁どまり部分」でした。少し難しい専門用語ですが、「棟違い部(むねちがいぶ)」とは高さが異なる屋根が交わる段差部分のこと、「壁どまり(かべどまり)」とは斜めの屋根が垂直な外壁にぶつかって終わる部分のことを指します。
実は、屋根全体の中でこの「壁どまり部分」が一番雨漏りを起こしやすい危険箇所なのです。屋根を流れ落ちてきた大量の雨水が壁にぶつかり、一箇所に集中しやすい構造になっているため、非常に精度の高い確実な防水処理が求められます。
今回の補修工事は、1日で完了しました。原因がいくつも重なっていましたが、一つずつ丁寧に手当てしたことで、雨漏りはしっかり止まり、お客様にも安心していただけました。
セメント瓦やモニエル瓦は、正しい知識がないと原因を見つけにくい屋根材です。弊社はこの瓦を長年扱ってきた経験がありますので、「うちの屋根も同じかも」「天井のシミが気になる」という方は、ぜひ一度「街の屋根やさん奈良店」ご相談ください。現地調査・お見積りは無料で承っております。
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