2026.06.30
奈良市にある企業様から「3階建ての社屋の天井から雨漏りがして困っている。大切な書類や設備に影響が出る前に、原因を詳しく調べてほしい」との切実なご相談をいただきました。社屋の雨漏りは、業務の滞りだけでなく、建物の資産価値を大きく下げる要因になります。私たち「街の屋根やさん奈良店」は…
今回施工を行う桜井市のご自宅の屋根は、傾斜がなだらかな「緩勾配(かんこうばい)屋根」です。そこに施工されていたのが、セキスイかわらUという波型の屋根材でした。
一見すると瓦のように見えますが、実はこの屋根材には大きな特徴があります。今回のお宅に使われていたのは、健康被害を防ぐためにアスベスト(石綿)を一切使用しなくなった時期の「ノンアスベスト製品」でした。
当時の技術ではアスベストの代わりに混ぜた素材の強度が足りず、この時期のセキスイかわらUは非常に脆い(もろい)という弱点を持っています。表面の塗装は剥がれて斑模様になり、少しの衝撃で縦や横に無数のひび割れが入ってしまうのです。
セキスイかわらUが発売された当時、一番のセールスポイントだったのが「既存の屋根の上からそのまま重ねて工事ができる(カバー工法ができる)」という点でした。そのため、今回のかわらUの下にも、もともとの金属屋根である「瓦棒(かわらぼう)屋根」が隠れていました。
※瓦棒屋根とは:金属の板を縦方向に並べ、その継ぎ目に木の棒(芯木)をかぶせて雨の浸入を防ぐ、昔ながらの金属屋根の工法です。
今回はこの二重になっていた古い屋根材を一度すべて取り除き、新築同様の強くて軽い屋根へと生まれ変わらせていきます。まずは、一番上の層であるボロボロのかわらUを職人の手で丁寧に剥がしていく作業からスタートです。
ノンアスベストのかわらUは、経年劣化によって想像以上に脆くなっていました。屋根から取り除く際、手で触れただけでポロポロと崩れたり、原型を留めずにバラバラに割れてしまったりする瓦がいくつもありました。これほど脆くなっていた屋根ですから、台風などの強風で飛散する前に工事ができて本当に良かったです。
かわらUをすべて撤去すると、その下からは瓦棒屋根の上に格子状に打ち付けられた「桟木(さんぎ)」という細い木材が現れました。
※桟木とは:かわらUなどの屋根材をビスや釘でしっかりと固定するために、あらかじめ下地に打ち付けておくベースとなる木のことです。
今回は下地から完全に新しく作り直すため、この役目を終えた古い桟木もすべて綺麗に解体し、撤去していきました。これでようやく、お家の土台となるすっきりとした平らな状態に戻すことができました。
今回の作業はここまでです。古いセキスイかわらUと桟木の撤去が完了し、ここからいよいよ新しい屋根を作る本格的な大工工事へと移ります。
この後の工程では、瓦棒屋根の上に「野地合板(のじごうはん:屋根の土台となる新しい木の板)」を張っていくのですが、その前に、夏の暑さや冬の寒さを和らげるための重要な「断熱工事」を挟み込みます。そして最終的には、最新の軽くて丈夫な金属屋根材「ガルバリウム鋼板」を使った「立平葺(たてひらぶき)」へと仕上げていきました。
お住まいの快適性と耐久性が劇的にアップするその素晴らしいリフォームの模様は、次回のブログでたっぷりとご紹介させていただきます。ぜひ楽しみにお待ちください。
セキスイかわらUのような、過去にリフォームされたノンアスベストの屋根材は、気づかないうちに劣化が限界を迎えているケースが非常に多いです。「うちの屋根も斑模様になっている気がする」「瓦が割れて落ちてこないか心配」と感じたら、まずは専門家による点検をおすすめします。
街の屋根やさん奈良店では、桜井市をはじめ奈良県内全域で屋根の無料点検・お見積もりを承っております。お客様のお家の状態に合わせた最適な補修プランをご提案いたしますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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