2026.09.03
奈良市にお住まいのお客様から、屋根と雨樋の状態を一度しっかり見てほしいとのご相談をいただき、私たちで現地調査に伺いました。建物は築30年ほどの住宅兼賃貸住宅で、入居者様もおられるため、雨漏りや外装の不具合が起こる前に点検しておきたいとのことでした。現地に到着してまず感じたのは、建…
施工前に雨樋の状態を確認したところ、過去の台風や強風の影響を受けたためか、屋根にある軒樋(のきどい:屋根から流れる雨水を受ける横向きの樋)が、集水器(しゅうすいき:集めた雨水を縦の管へ流す接合パーツ)から完全に外れてしまっていました。
さらに、建物の外壁に沿って縦方向に設置されている竪樋(たてどい)にも一部外れている箇所が確認されました。雨樋が正常に繋がっていないと、大雨が降った際に雨水が集水器へ流れ込まず、途中で外へ溢れ出してしまいます。そのまま外壁やベランダへ直接激しく打ち付けるため、周囲に響く大きな雨音の原因となっていただけでなく、外壁の隙間から建物内部へ浸水するリスクも非常に高い状態でした。
まずは、役割を果たせなくなっていた既存の古い雨樋と固定金具をすべて慎重に撤去していきます。3階建ての建物での作業となるため、安全確保と確実な施工のために足をしっかり固めて作業を進めます。
古い樋を取り外した後は、新しい雨樋をしっかりと支えるための新しい樋金具を取り付けていきます。樋金具は、雨水がスムーズに排水口へ流れるように、微妙な傾斜(水勾配)を考慮しながら適切な位置に一つひとつ丁寧に打ち込んで固定していきます。この下地処理を正確に行うことが、長持ちする丈夫な雨樋に仕上げるための大切なポイントです。
今回新しく採用した商品は、パナソニック製の「PC77」という大型の雨樋です。近年は局地的な豪雨や台風による一時間あたりの降水量が増加傾向にあります。3階建てマンションのように屋根面積が広く、一気に大量の雨水が流れ落ちてくる建物には、通常よりも排水能力が高い大きめの雨樋を取り付けることが非常に効果的です。
あわせて竪樋もすべて新品へ交換し、各階ベランダからの排水を受け止める角マス(かくます:複数の排水管を合流させる大きめの箱型パーツ)も、溢れ出しを防ぐために大容量の大型タイプへ変更いたしました。これで突然の激しい大雨でも、しっかり雨水を排水口まで誘導できるようになりました。
屋根リフォームを検討される際、瓦や屋根材そのものに目が行きがちですが、実は雨樋も建物を雨水から守るための非常に重要な役割を担っています。もし雨樋が破損したまま放置されると、あふれた雨水が外壁を濡らし続けて雨漏りを引き起こしたり、建物の基礎や土台を傷めたりする二次被害へ繋がってしまいます。
雨樋の寿命は一般的に20年から30年程度とされています。設置から30年以上が経過している場合や、台風の後に雨樋のズレや異音が気になる場合は、早めの交換や点検をおすすめいたします。
街の屋根やさん奈良店では、屋根工事はもちろん、雨樋一本の点検・修理から迅速に対応しております。「雨の日に変な音がする」「下から見たら樋が曲がっている気がする」といった小さな違和感でもお気軽にお問い合わせください。専門スタッフが現場へお伺いし、お住まいの状態に合わせた最適なご提案をさせていただきます。
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